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2020/06/25 高松カルチャーセンター 子どもの絵画造形教室

お花を描こう あじさい

紫陽花は、眺める分には美しいお花

でも・・・描くとなれば、なかなか手強いお花でもあります

書き方は二つ

全体のフォルムで捉え色を表現するか

細部に注目し小さい花一つ一つを表現するか

 

TUMUちゃんと、KONAちゃん

お二人の個性がはっきり別れました

 

TUMUちゃんは、じっくり対象を視て、色と形を表現しようと頑張りました

KONAちゃんは、初めての自分用の絵の具が嬉しかったのか・・・

たっぷり出して、ママびっくり!!

絵の具と絵の具が、画面上で混じり合うその様にテンションアップ

 

お二人の様子を見て、昔を思い出しました。

 

絵が好きになったきっかけの絵 『菊の花』

小学校3年生の頃だったと思います。

いつも好きな色を置いても、描き足すほどににじみ、色が澱んでいく

描くほどにイメージから遠のく水彩画が苦手でした。

 

でも菊の花を描いたときに、ちょっと冒険

先に画面全体を黒っぽい色で塗りつぶし、良く乾かしてから

水彩絵の具に水を加えずそのまま使ってみたら、思い通りの発色に。その色と形が

嬉しくて。夢中になって菊の花びら一枚一枚を描き、

先生に褒められた時のことを思い出しました。

(当時の絵の具は今よりもっと粘度が高かったように思います)

 

自分でも満足していた絵を、皆の前で褒めてもらって・・・嬉しかった

得意なものができた瞬間でした。

 

その大切にとっておいた菊の絵ですが・・・

水彩絵の具の宿命…厚塗りしたため、ひび割れ剥がれ落ちてしまった(笑)

 

絵の具の特性を知った瞬間でした

 

その後、どうしても盛り上がりのある粘い絵(?)が描きたくて油絵を習いに行かせてもらいました。油絵の教材もレッスン料の結構したと思います。

親の苦労など知らず、重ねたり削ったりして表現する楽しさの虜になり、

中学・高校では油彩ばかり描いて自己満足に浸っていました

 

同時期、漫研にハマり、デザインと油絵、彫刻など幅広く教えてくれる大学と巡り会いとても楽しく充実した大学時代でした。好き勝手した学生時代です。

そこで教わったのは、デッサン、洋画、デザイン、日本画、彫塑、金工、木工、染色、織物・・・の基礎。バイトも遊びもせず作品作りに明け暮れた日々。基礎といってもごく一部でしたが、幅広く学ぶ事ができたのは、今の私の大きな財産です。(今そんな学校ありません)

 

おっと・・・話が逸れました(笑)

 

ちびっ子画伯の興味や挑戦は、可能な限りやらせてあげたいと思っています。

禁止することは簡単ですが、それでは創意・工夫をする機会を奪うことになると思うのです。人間は、失敗から学び、創意工夫するようになるのではないでしょうか?

失敗しないように、整えられ教える教育に違和感を感じます。

 

思うとおり納得いくまでやるのが 子どもです。

そこから、何を発見し どう工夫していくのかを 見守りたいと思います

 

なので、危険が無ければ、禁止も否定もしません。

「こうしたら良いんじゃないかなぁ?」程度です(笑)

受け入れる準備が整っていれば、やり方を変えるだろうし

まだ納得できていないのであれば、とことんやれば良いと思います

 

同じ事を繰り返しているようでも、

子どもは子どもなりにいろいろ試しているのです

 

温かい目で見守ってあげましょう

そうすることで、子どもは安心感と人への信頼を覚えていくのです。

 

 長くなりました

最後までお読みくださりありがとうございました。